構造化データとは何か
構造化データとは、Webページの内容を「これは会社名」「これは価格」「これは営業時間」といった意味の単位で、機械が読み取れる形式で記述する仕組みだ。人間が見た目から理解している情報を、AIやクローラーにも同じ精度で伝えるための"翻訳"と言える。
実装形式としては、JSON-LDと呼ばれる記法が現在の主流だ。ページの見た目には影響を与えず、HTMLの中に埋め込む形で追加する。
LLMO・AIOの観点から優先すべきスキーマ
Organization(組織情報)
会社名、ロゴ、住所、連絡先、公式SNSアカウントなど、企業の基本情報を伝えるスキーマ。「この情報を発信しているのは、実在するどんな企業か」をAIに明示する、最も基礎的な実装だ。
FAQPage(よくある質問)
質問と回答のペアを構造化して伝えるスキーマ。AIが「切り出しやすい答え」を抽出する際、FAQ形式のコンテンツは特に評価されやすい傾向がある。
Article / NewsArticle(記事情報)
記事の著者、公開日、更新日などを伝えるスキーマ。E-E-A-Tの観点でも、著者情報の明示はAIからの信頼性評価に直結する。
Product / LocalBusiness(商品・店舗情報)
価格、在庫状況、営業時間、所在地など、購買や来店の意思決定に直結する情報を伝えるスキーマ。ECサイトや実店舗を持つ企業にとって、優先度の高い実装対象となる。
同じ情報でも、正しい形式で渡されるかどうかで、伝わり方はまったく違う。
実装で陥りがちな失敗
入れて満足し、検証していない
構造化データは、記述に誤りがあると正しく認識されない。実装後は、検証ツールを使ってエラーが出ていないかを必ず確認する習慣が欠かせない。
ページの内容と、構造化データの内容が食い違っている
実際のページには表示されていない情報を構造化データにだけ記述するなど、内容の不一致は評価を下げるリスクがある。構造化データは、あくまでページに実在する情報の"翻訳"であるべきだ。
- 構造化データは、AIに情報の意味を正しく伝えるための"翻訳"の仕組み
- Organization・FAQPage・Article・Product/LocalBusinessが優先度の高いスキーマ
- FAQ形式の構造化は、AIに「切り出しやすい答え」として評価されやすい
- 実装後は検証ツールでエラーの有無を必ず確認する
- ページの実際の内容と構造化データの内容を一致させることが原則
「構造化データは、正確な情報の"土台"にすぎません。土台がなければ、その上にどんなコンテンツを積んでも、AIには正しく伝わりません」 COOD コンサルティング部
結論——地味だが、避けて通れない基礎工事
構造化データの実装は、派手な成果が目に見えにくい地味な作業だ。しかし、AIがコンテンツを正確に理解するための「基礎工事」として、LLMO・AIO対策のどの施策よりも先に着手すべき土台である。


