Web上にあふれる「二次情報」の弱さ
Web上には、既存の情報をまとめ直しただけのコンテンツが数多く存在する。他社発表の要約、複数記事の寄せ集め。読み物としては成立していても、「その情報源でなければ得られない価値」に乏しいという弱点がある。生成AIが複数の情報源を比較する場面では、独自性の高い情報源が優先されやすい。
一次情報とは何か
一次情報とは、自社が独自に収集・作成した情報のことだ。具体的には以下のようなものが挙げられる。
- 自社で実施したアンケートや調査の結果
- 自社の実績データ(導入社数、稼働実績など、事実として提示できるもの)
- 専門家や実務担当者による一次的な知見・分析
- 実際の事例に基づいたケーススタディ
公開する際は、出典元と実施時期を明記することが欠かせない。「いつ・誰が調べたか」が書かれていない数字は、人間にとってもAIにとっても検証しようがない。
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E-E-A-T——4つの評価軸
E-E-A-Tは、Experience(経験)・Expertise(専門性)・Authoritativeness(権威性)・Trustworthiness(信頼性)の頭文字を取った略語で、Googleの検索品質評価ガイドラインで知られる評価の観点だ。生成AIが情報源を選ぶ場面でも、同様の考え方が意味を持ち続けている。
| 観点 | 内容 |
|---|---|
| Experience(経験) | 実際に経験した上で書かれているか |
| Expertise(専門性) | 執筆者が十分な専門知識を持っているか |
| Authoritativeness(権威性) | 業界・第三者から一定の評価を得ているか |
| Trustworthiness(信頼性) | 情報が正確で、運営者・引用元が明確か |
誰が、いつ、何を書いたか。それを明らかにすることが、信頼の第一歩になる。
実務でE-E-A-Tを高める4つの動き
- 執筆者情報を明確にする ── 会社概要や執筆者プロフィールを整備し、誰が・どんな立場で発信しているかを示す。
- 専門家の監修・執筆を明記する ── 資格や実務経験を持つ人物の関与を示す。
- 外部からの言及を増やす ── 業界メディアへの寄稿や、第三者からの引用機会を増やす。
- 更新日を明示する ── 古い情報を放置せず、更新履歴を明確にする。
「E-E-A-Tを高める取り組みは、特別な裏技ではありません。正確で誠実な情報発信を、地道に積み重ねること。それに尽きます」 COOD コンサルティング部
— Key Points
- 二次情報より、独自の一次情報の方がAIに引用される価値が高い
- 公開する数字には、必ず出典元と実施時期を明記する
- E-E-A-Tの4観点は、SEOだけでなくLLMOにおいても重要性を増している
- すべてを一次情報化する必要はない。外に出せるものから棚卸しする
結論——信頼は、一夜では積み上がらない
一次情報の発信もE-E-A-Tの強化も、短期間で数値化できる施策ではない。だが、AIが情報源を選ぶ基準が「量」よりも「質と信頼性」に向かっている以上、長期的に最も確実な投資だと言える。

